生歌解説〜TIME IS ON MY SIDE〜

放送日:06年7月1日
曲名:TIME IS ON MY SIDE
オリジナル:THE ROLLING STOMES
収録アルバム:12X5、他


桑田さんはこの曲をローリング・ストーンズの曲として紹介しましたが、本当は、ジェリー・ラガヴォイというR&B界では有名なプロデューサー兼ソング・ライターが63年にノーマン・ミードという名でトロンボーン奏者カイ・ウィンディングの為に作った曲です。

しかし、ストーンズがこの曲をカヴァーしたシングルを64年にリリースし、全米チャートのベスト10入り(最高第6位)を果たしたことから、世界的にはストーンズの曲として幅広く認知されています。

桑田さんは「初めて買ったレコードがこの曲だった」と言っていましたね。
僕はかつて桑田さんのこの曲への思い入れのようなものを垣間見たことがあったんですが、この発言を聞いて、「なるほど、そういうことだったのか!」と合点がいきました。

というのも、ストーンズが10数年振りにこの曲を演奏した81〜82年のワールド・ツアーで、ヴォーカルのミック・ジャガーがこの曲を演奏する前にこんなセリフを言ったんです。
「(手で子供の背丈を表しながら)君たちがまだこんなに小さかった頃の曲をやるよ」
実は、88年の青山スパイラルホールでのサザンのライヴで、桑田さんはこのセリフを引用していたんです。

桑田さんの口からこのセリフを聞いた時、僕はとても驚いたんですが、60年代当時の桑田少年はこの曲のレコードを買っていて、まさにミックが指した「君たち」のど真ん中だった。
それで、このセリフが桑田さんの脳裏に焼きついてたんでしょうね。

ちなみに、桑田さんがこのセリフを言った後に演奏した曲は“栞のテーマ”でした。

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