生歌解説〜Nowhere Man〜

放送日:06年6月10日
曲名:Nowhere Man(ひとりぼっちのあいつ)
オリジナル:The Beatles(ザ・ビートルズ)
収録アルバム:Rubber Soul(ラバー・ソウル)



ビートルズ・サイドとしては、この曲はあくまでもアルバム収録曲で、シングル・カットするつもりなどなかったのですが、アメリカや日本など、彼らの本国イギリス以外の国々では、彼らの意に反して、レコード会社の独断でシングルとしてリリースされました。
ちなみに、全米チャートでは第3位を記録しています。
日本でのチャートの順位は不明ですが、武道館ライヴのビデオを見たところ、この曲の歌い出しで大歓声が挙がっていたので、人気のある曲だったに違いありません。

この曲は、ジョン・レノンが自分自身を自虐的に描いたものだと言われています。
レコーディングに、コンサートに、そして、テレビや映画の出演に追われ、多忙を極める日々を過ごしているうちに、ジョンは自分自身を見失いつつあったんでしょう。

また、この曲は、曲作りの為に部屋に篭ったものの、新曲のアイディアは出てこず、かといって、他に身の置き所もなく、何をするでもなく、ただ漫然と時を過ごしているジョンの様子を描いたものだとも言われています。

かつてジョンとほぼ同じ状況下に置かれ、“ザ・ベストテン”で「ノイローゼ!ノイローゼ!!」と絶叫した桑田さんのことですから、きっとこの曲を書いたジョンの気持ちは痛いほどよくわかるでしょうね。

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