生歌解説〜フランシーヌの場合〜

放送日:06年12月2日
曲名:フランシーヌの場合
オリジナル:新谷のり子
収録アルバム:フォーク歌年鑑1969 Vol.1



この曲は1969年にリリースされ、約80万枚という大ヒットを記録した、新谷のり子さんのデビュー曲です。

この曲は外国の民謡や童謡を想わせる親しみやすいメロディーで、歌詞に「おばかさん」という単語があることから、聴く者にどこか軽やかなイメージを持たせますが、実は政治的な意味を含んでいる、非常に重いテーマの曲です。
というのも、この曲は、1969年3月30日の日曜日の朝、パリでベトナム戦争とビアフラの飢餓問題への抗議行動として焼身自殺をしたフランシーヌ・ルコントという女子学生のことを歌ったものなのです。

また、新谷さん自身も学生運動に参加していたこと、そして、この曲の発売日が6月15日の反安保の日だったことなど、この曲の背景も極めて政治的なものでした。

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