TSUNAMI


No.94
Date: 2001/08/31(Fri) 21:21
Name: チューボー
Subject: TSUNAMI

チューボーです。前回はありがとうございました。今回また教えてもらいたいことがあってきました。TSUNAMIの歌詞の中に「津波のような侘しさ」とありますが、津波には災害のイメージしかないので、侘しさの意味がよくわかりません。教えて下さい。

No.95 -> No.94
Date: 2001/09/01(Sat) 23:31
Name: マーシャ@桑田節
Subject: Re: TSUNAMI

この曲は過去の恋愛を回顧するという、サザンのナンバーでよく取り上げられるテーマですが、愛した女性への想い入れはこれまでのナンバーの中で最も強いものとなっています。

そもそも津波とは家屋を倒壊したり、根こそぎ飲み込んだりする程の強烈な威力を持ち、人々に大きな喪失感をもたらすものですが、この曲に於ける「津波」は、異性への愛を波に例えたもので、「あんなに好きな女性(ひと)に出逢う夏は二度とない」、「身も心も愛しい女性(ひと)しか見えない」というフレーズに現れているように、「これまでの人生の中で最も愛した」という意味で、最大級の波である「津波」と表現しています。

では、「侘しさ」とは何か?

「侘しい」という言葉は「寂しい」と同じような意味で使われることが多いですが、古くは「苦しくて辛い」、「耐え難いほどの苦痛を感じる」という意味でも使われていました。

そこで、僕は「津波のような侘しさ」をこのように解釈しました。

その1
シャイで弱気な彼は、もし彼女にフラレたらと思うと、思い切って彼女へ愛の告白をすることができない。
かといって、彼女を愛する想いがとても強いだけに、この想いを叶えたいという気持ちも捨てられず、彼女のことを諦めることなど到底できない。
この耐え難いほどの辛い心の葛藤が「津波のような侘しさ」なのです。

その2
彼にとって、彼女はこれまで出逢った女性の中で、最高の、まさに理想の女性であり、最も愛した女性です。
もしこの恋が叶わず、自分の愛が彼女に受け入れられなかったとしたら、立ち直り難いほどの大きく深い絶望感と共に、「彼女以上の女性が現れることなどもうない。もう誰も愛することなどない」と恋愛感情さえも喪失してしまうんじゃないかという寂寥感に襲われるのです。
彼のこの想像上の絶望感と寂寥感こそが「津波のような侘しさ」なのです。

余談ですが、チューボーさん、もしホームページをお持ちでしたら、次のカキコからはURLをお残しください。


No.101
Date: 2001/09/14(Fri) 21:29
Name: チューボー
Subject: またTSUNAMI

こんばんは。この前はメールありがとうございました。余裕が出来たら自分のホームページを作ってみます。今回はまたTSUNAMIなんですが、「鏡のような夢」の意味を教えて下さい。

No.102 -> No.101
Date: 2001/09/15(Sat) 22:00
Name: マーシャ@桑田節
Subject: Re: またTSUNAMI

チューボーさん、こんばんは。

即時に返信というわけにはいかないかもしれませんが、インターネットに関することで、また何かわからないことが見つかって、こっそり聞きたいと思った時はいつでもメール下さい。

では、解釈をば。

解釈その1
夢には、眠っている時に「空を飛ぶ」といった非現実的な出来事を体験したりする意味の夢と「将来の夢は〜」という使い方で現実的な希望や目標を意味する夢の二つの意味がありますが、この曲に於いての夢は後者を指しているものだと思います。
そして、鏡は現実を映すものです。
つまり、「鏡のような夢」というのは、彼にとって、これまでの人生の中で最も愛した女性と結ばれるという、現実としてあり得ることを心から強く望んでいたということを表しているんです。

解釈その2
この曲に於いての夢というのは、夢のようなことをとりとめもなく思い浮かべたりするという、夢想や空想のことを指していると思います。
そして、鏡はたしかに現実を映すものですが、鏡の前の現物が左右逆になって映ります。
ですから、「鏡のような夢」というのは、これまでの人生の中で最も愛した女性と結ばれることを夢見ていたが、現実は彼の夢とは逆に、彼女と結ばれることはなかったという対比を表しているんです。


TSUNAMIのいまさら解釈 - てこいも

2016/03/15 (Tue) 10:18:36

TSUNAMI

設定
つなみを邪悪な心、欲望にさいなまれ、湧き出てくるエネルギー、それを、恋とか愛にたとえ、君がどうであろうと、自分の気持ちのまま、つなみというエネルギーで巻き込んでしまいたい。
ここに出てくる夢は、君と出会って、恋に落ち、つきあっていた期間であり、夢と言ってもおかしくない素晴らしい思い出

おろおろとした、自信の無い、弱気な自分
ふと、思い出す苦い思い出、

純粋な心ともう一度どうにかしたいという、ズルい心
あいつをもう一度この手に抱きたい
別れた相手にも、いまだに未練と心残りがある

見つめ合うと、素直におしゃべりできない
邪悪な心、湧き出てくる

朝が来ると、何もなかったようにいつもの日常に戻る
君の呪縛を解き放ち、自由に新しい恋がしたい

人は別れを経験して大人になる、君への思いもいつか忘れられると思う。
そう思っても、君の姿を見るだけで、どうにかしたいと思う。

君みたいな素敵な人と、恋に落ちたことはない、君の笑顔に励まされることはあっても憎んだことなどない。

君の暮らしを壊そうとは思わない、できるならば、もう一度僕を愛してほしい。
津波のような邪悪な心がもたげてきては、ひいていく侘しさ

やはり、愛しています、君を忘れられない。

大震災のこの時期にやはりこの歌は不適切になったのでしょうか。

Re: TSUNAMIのいまさら解釈 - てこいも

2016/03/24 (Thu) 09:23:45

議論のしようがないのかもしれないので、補足で説明します。
桑田さんの歌は、特に盛り上がる歌に関しては、上手に歌うことは難しいですね。TSUNAMIもすごく盛り上がる歌なのです。
TSUNAMIに関して、しみじみと歌っている人をみると、ほぼ理解せずに歌っているなと思います。中には演歌のように、寂しく歌っておられるみたいです。桑田さんの歌は、全部知らないですが、題名に全ての意味が集約されているものがあります。
TSUNAMIと題名で宣言すると、この歌の言いたいことは、自分の恋心が津波のように抑えきれない、彼女が好きだとなります。
全てのTSUNAMIの歌詞は、細かい意味のつながりでなく、その宣言の形容詞みたいなもので、題名に付属したシーンになるのです。歌う時はサビに入ると叫んでいないとおかしいのです。
これを説明しないのが桑田ワールドです。
それに類似する歌で、あの有名な「希望の轍」があります。この歌も、題名に希望の轍と宣言するだけで、桑田さんは、茅ヶ崎から、日本のミュージックシーンを変えてやる。俺も頑張るから、お前らも、自分の持ち場で、辛くても夢に向かって、自分の大きな轍を人生で作ってくれ、まるでブルトーザーのようにいっちゃえ。みたいな意味を宣言しているのです。
後は、歌詞の意味が繋がっているわけでなく、気持ちと裏腹に少しおとなしい歌詞となっていますが、全て題名の形容詞のようなシーンを付随させているのです。ですから、サビに入ると叫んでいないとだめなのです。最高に優しい歌です。この歌は、プロでも難しいのです。
歌詞の意味を探っていくと、何が言いたいのかわからなくなるのが、桑田ワールドだと思います。
どう思われますでしょうか。よろしくお願いします。

Re: TSUNAMIのいまさら解釈 - じーな

2016/03/28 (Mon) 02:08:38

お久しぶりです。
先日、連休に鎌倉 江ノ島 湘南 茅ヶ崎のサザンビーチなどに行ってきました。

てこいもさんは 桑田さんの歌の歌詞を 本当によく聞いていらっしゃるのですね 解釈 すばらしいです。

TSUNAMIは、本当に好きだった女性が
離れていって さみしく辛い想いをしている歌ですね。
桑田さんの歌詞に多い内容ですよね。嫌いになって別れたのではなくて 相思相愛なのに 事情があって 離れていて いつか必ず その女性が自分の元に 戻ってくるという希望や二人の強い絆を感じますね。

TSUNAMIの前奏の前に キラキラした音がなりますが、あのキラキラ音は いとしのエリーや 白い恋人達の最初にも 使われていて 桑田さんの中で 何か特別な想いが こめられているのかなと 勝手に想像しました。
TSUNAMIを聴いてみて キラキラ音が使われている曲が 他にもあるのか さがしてみたくなりました。

Re: Re: TSUNAMIのいまさら解釈 - じーな

2016/03/28 (Mon) 03:55:24

すみません。 間違えました。
TSUNAMIのキラキラ音は 最後に
2回入ります。
Re: TSUNAMIのいまさら解釈 - てこいも

2016/03/29 (Tue) 21:51:16

じーなさん、ありがとうございます。桑田さんの海見たんですね。最後の冬の海はどうでした。春の海かな。前に書かれていましたが格別に感じられたのでしょう。
桑田さんの歌詞とメロディーは心ふるわせてくれるので好きです。

Re: Re: TSUNAMIのいまさら解釈 - じーな

2016/03/30 (Wed) 09:11:56

こんにちは。

はじめて神奈川県に行きましたが
江ノ電 湘南海岸 江ノ島を見て
感動してきました♪
記念に湘南の砂を少し持って帰りました(笑)
江ノ島を歩いている時、トンビかワシに 手に持っていたサンドイッチをとられたので、もし江ノ島に 行った時は、皆様もご注意下さい。(笑)
茅ヶ崎駅で 希望の轍のメロディーが流れました。

てこいもさん。

桑田さんの歌詞を物語のように
読むことができ楽しませて
いただいてます。
男性が女性を想う気持ちを学ばせていただいてます(^-^)

Re: TSUNAMIのいまさら解釈 - てこいも

2016/03/30 (Wed) 18:17:06

じーなさん、「やっちゃえよ」の希望の轍がかかっていましたか、いいですね、その場に立ちたいです、それから、とんびも、死んだ魚より、サンドイッチですよね、湘南は。まあ、住んでいないものが言うのも何なんですが。
桑田さんは、歌詞がお説教くさくなくて、そんなこと、言葉に出すより、心で感じろよと言ってくれてます。
そうですか、砂持って帰りましたか、僕たちの甲子園ですね。湘南は。希望の轍です。


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