せつない胸に風が吹いてた

No.527
Date: 2003/04/15(Tue) 00:29
Name: よーすけ
Subject: 七色の未来とは?

「せつない胸に風が吹いてた」の最後に“愛だけじゃ奪えない 七色の未来”とありますが、どういうこと(未来)ですかね?
----------------------------------------------------------------
No.528 -> No.527
Date: 2003/04/15(Tue) 23:19
Name: マーシャ
Subject: Re: 七色の未来とは?

この詞はプロのミュージシャンになりたいという夢に破れた友達(とも)、夢を諦めた友達(とも)、夢だけでは食っていけないと現実を見据えた友達(とも)、そして、かつて愛した女性(ひと)を回想しながら、現実(いま)の自分を見つめている様子を描いています。

この詞の主人公である「俺」はたぶん桑田さん自身のことだと思いますが、この詞には成功者としての喜びも感謝も浮かれ気分もありません。
寧ろ、自分だけがこの道を歩んだということへの罪悪感にも似た孤独感、そして、自分と同じ夢を見ながらも果たせなかった友達(とも)に対する使命感のようなものが伝わってきます。

では、
♪愛だけじゃ奪えない七色の未来
とはどういうことか?

どんなに音楽を愛しているからといって、必ずしもプロのミュージシャンになれるわけではない。
どんなに彼女を愛しているからといって、必ずしも彼女の恋人になれるわけではない。
つまり、何であれ、愛するという想いだけでは輝かしい未来を掴み取ることはできないということです。

成功者の中には「そうなりたいと願って努力すれば、夢は必ず叶う」と簡単に言う人がいますが、決してそうではないということを桑田さんは訴えたかったのでしょう。

CDもDVDも書籍も、探しものならAmazon.co.jp!

inserted by FC2 system