ROCK AND ROLL HERO

No.309
Date: 2003/01/18(Sat) 20:06
Name: ハリケーン喇叭
Subject: 「艶っぽいショー」って?

二回目の投稿です。本当に素晴らしいサイトを発見したと思い毎日桑田節を拝見させております。マーシャ氏の表現豊かな解釈の虜になっておりますハリケーン喇叭です。
名曲「ROCK AND ROLL HERO」は桑田さんの芸術的までの社会風刺が生々しくAメロ、Bメロで歌われていますが、サビになると「ロックンロールでUp Upと行こうじゃない」と急に無責任な感じになります。それがまた桑田さんらしいのですが、これは未来に希望があって歌っているのでしょうか?それとも世の無情さに開き直ってあきらめムードで歌っているのでしょうか?マーシャ氏のご意見をお聞かせください!
あと次のフレーズに出てくる「艶っぽいショー」とは何の事でしょうか?桑田さんはHな曲でよく「艶っぽい」と書いて「いろっぽい」と呼ぶので「艶っぽいショー」とは風俗とかそういったイヤラシイお店の事かなと思ったんですが、そんな単純な事では無いと思うし…。
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No.312 -> No.309
Date: 2003/01/19(Sun) 21:36
Name: マーシャ
Subject: お詫び

せっかくお題を頂いたのに大変申し訳ありませんが、忙しい週末を過ごしてしまい、睡魔との格闘に勝てそうもないので、僕の回答は明日以降にさせてください。
宜しくお願いします。m(_ _)m
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No.315 -> No.309
Date: 2003/01/20(Mon) 22:46
Name: マーシャ
Subject: Re: 「艶っぽいショー」って?

ハリケーン喇叭さん、お待たせしました!

> 本当に素晴らしいサイトを発見したと思い毎日桑田節を拝見させております。マーシャ氏の表現豊かな解釈の虜になっておりますハリケーン喇叭です。

お褒めのお言葉ありがとうございます。
感激の至り、恐縮の極みです。
ハリケーン喇叭からのお言葉を励みにしつつ、僕は今後も好き勝手な解釈をしていくつもりですので、宜しくお願いします。

では、解釈をば。

> 名曲「ROCK AND ROLL HERO」は桑田さんの芸術的までの社会風刺が生々しくAメロ、Bメロで歌われていますが、サビになると「ロックンロールでUp Upと行こうじゃない」と急に無責任な感じになります。それがまた桑田さんらしいのですが、これは未来に希望があって歌っているのでしょうか?それとも世の無情さに開き直ってあきらめムードで歌っているのでしょうか?

まず、ハリケーン喇叭さんの提示された二択に答えますと、僕は前者の「未来に希望があって歌っている」の方で解釈しています。

更に突っ込んで言いますと、僕はあのサビの部分を桑田さん流の“ええじゃないか”だと思っています。
ご存知かもしれませんが、一応説明しますと、“ええじゃないか”というのは、人々が「ええじゃないか!」と連呼して、踊りながら練り歩いた、江戸時代末期の民衆による世直し要求運動です。

ハリケーン喇叭さんのおっしゃる通り、Aメロ・Bメロの詞は悲観的な見地で書かれた痛烈な社会風刺ですが、サビの詞は「そんな不安だらけの世の中だけど、素敵な未来を見よう!」という呼び掛けであり、桑田さんの切なる願いであると思います。

そして、そう願う同志の合言葉が“ロックン・ロール”であり、桑田さんの提唱する21世紀の“ええじゃないか”なのです。

> あと次のフレーズに出てくる「艶っぽいショー」とは何の事でしょうか?

「艶(いろ)っぽいショー」というのは“どん底のブルース”にある「嗚呼 人生なんてショーだ」というフレーズと関連していて、「艶(いろ)っぽい」は「どん底の」の対義語のような意味として使われていると思います。
つまり、「艶(いろ)っぽいショーを人生のために Ah・・・begin.」というフレーズは「人生がショーなら、優雅で艶(あで)やかな明るい舞台にして、その主役として生きていこう!」というメッセージなのです。

【余談】
この曲では、桑田さんの得意技である、日本語と英語の融合(英語のように聞こえる日本語)が多く見受けられますが、「艶(いろ)っぽいショー」というフレーズもその中の一例で、艶(いろ)っぽい→HEROっぽい、という発音を意識したものだと思います。

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