曲についてではないのですが・・・

No.63
Date: 2001/08/07(Tue) 16:24
Name: crazy-fingers
Subject: 曲についてではないのですが・・・

こんにちは.曲の解釈ではないのですが,あえてこちらにカキコすることにしました.

ギターの大森さんがサザンをやめるそうです.とても残念ですが,頑張って欲しいと思いますが,これからのサザンはどういう方向で活動して行くのでしょうか.(ちょっと今ブルー入っているのですが・・・・.)いかがでしょうか?マーシャさんのお考えをお聞かせ下さい.
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No.64 -> No.63
Date: 2001/08/07(Tue) 23:10
Name: crazy-fingers
Subject: Re: 曲についてではないのですが・・・

えーと、これは、13日付けで応援団の人に送られてきた文書らしいです。(私も入っていますが、事情が有って今日は見られないのです。yajimamaさんという方に教えてもらいました。)

先週のラジオでは、「来週は、サザンについての重大な発表が有るので、特にファンの人は聴いて下さい。」と桑田さんがおっしゃっていました。何となく、そうかなと思っていたのですが、大森さんがやめるというのは確実な情報だと思います。

私も、びっくりしてサザンはどうなってしまうのか不安になったのです。

どうしましょう。マーシャさん!
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No.65 -> No.63
Date: 2001/08/07(Tue) 23:43
Name: マーシャ@桑田節
Subject: かつてのバンド仲間の見方

この夏休みの間、高校の時の同窓会があったのですが、それとは別に、かつてのバンド仲間と会う機会があったので、大森さんのサザン脱退を彼らはどう思ってるのかを聞いてみました。
サザン・ファンだった奴が、都合が悪く、その場に来れなかったこともあって、僕以外にはサザン・ファンを自負する奴はいませんでした。
僕は、彼らがファンの目とは違う、どんな見方をするのか興味津々でした。

すると、彼らの口から出た言葉は、
「(大森さんは)随分我慢してたよね」
「よく今までもってたよ」
「俺ならもっと早く辞めてる」
「桑田が悪いんだよ」
と、大森さんへの同情と桑田さんへの辛口批評でした。

これを読んでる皆さんの中には、これらの言葉に腹が立ったり、「なんでそんなこと言うの?」と抗議したい方もいらっしゃるでしょうが、出来ましたら、「そういう見方をする人もいるんだ」と冷静に対処してください。
僕から昔の仲間を擁護させてもらうと、彼らは桑田さんのソング・ライターとしての才能と実力は高く評価しています。
ただ彼らはバンド・マンという観点から見方が辛口になってるだけなんです。

しかし、どうしても怒りが収まらないという方は彼らの友人である僕にその怒りをぶつけてください。
というのも、僕は彼らの見方がよく理解できるからです。

実は、僕はこのサイトの作成を本格的に着手しだして間もない頃、独言節(日記)に以下のようなことを書きました。
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大森さんは欲求不満(?) at 2001 06/29 21:58

僕は学生時代にバンドでドラムを叩いてたこともあって、多くのバンド・マンたちと接してきました。

その経験から言わせてもらうと、ギタリストというのは、程度の差はあっても、激しいロック・ナンバーを好む傾向があるようです。
サザンの大森さんもきっとそうだと思います。
ライヴの後半で披露される、“ボディ・スペ”や“マンピー”などといった怒涛のロック・ナンバー攻撃では、大森さんは嬉々としているように見えますから。

サザンというバンドは、音楽性が非常に幅広く、楽曲のジャンルがバラエティーに富んでいるので、単にロック・バンドというカテゴリーではくくれません。

しかし、「それにしても、楽曲が多い割にはギター・ソロのあるナンバーが少ないなぁ」と僕は前々から思ってました。

桑田さんが自分の創った楽曲への愛情から、それに一番似合う楽器にソロを取らせているんでしょうけど、最もギター・ソロが似合うような激しいロック・ナンバーでも、サックスなどの管楽器やハーモニカにその座を奪い取られることがあったりして、他人事ながら、「大森さんはさぞかし欲求不満だろうなぁ」と僕は勝手に思い込んでます。

昨年末のライヴから大森さんは休養しているようですが、まさか脱退なんてことはありませんよね?

大森さ〜ん、サザンというモンスター・バンドのリード・ギタリストはあなたにしか勤まりませんよ〜!

ちなみに、僕が一番好きなギター・ソロは“太陽は罪な奴”です。
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という風に、かねてから僕はサザンの楽曲のアレンジにおけるギターの存在感が気になってたんです。

桑田さんはサザンの楽曲をロックという狭いカテゴリーに収めることなく、総合的な音楽として、バンド編成を超えたアレンジを施し、常に完成度の高いものを追求してきました。
それはとても素晴らしいことであり、長年大衆に指示されてきた大きな要因の一つです。
でも、やはりサザンの原点は6人編成のバンドなんです。

ロック・バンドをやってる連中は、総じて自我が強いもので、ましてやプロのミュージシャンともなれば、それは尚更強烈なものになるでしょう。
歌の面で華となるヴォーカルとアレンジの面で華となるギタリストは、特に自我が強く、両者の対立は多くのバンドに見られることです。

僕はかつてのバンド仲間のように「桑田が悪いんだよ」と一刀両断する気はありませんが、もし大森さんの脱退が週刊誌に書かれてたようなこと(根拠のないデマかもしれないので、ここには書きません)が原因ではなく、音楽的なものだけだったと仮定すると、「バンド編成を考慮して、もう少しメンバーの見せ場を作るようなアレンジを楽曲に施していれば、もしかしたら大森さんの脱退は回避できたかも」と思えるのです。

大森さんの脱退は今後の桑田さんのソロ・アルバムやサザンの活動が再開された時に発表される作品にその影響が現れるような気がします。
桑田さんのソロ・アルバムはこれまで一般大衆がイメージしてきた、極めてサザンっぽい作品集になり、そして、2年後にサザンは"KUWATA BAND"のようなロック色の強いバンドとして復活するという、これまでとは異なる、ソロ活動とバンド活動の色合いの逆転現象が起こるかもしれません。
あくまでも僕の勝手な想像ですが、ソロにしろ、バンドにしろ、これからの彼らの活動が楽しみになってきました。
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(下記の文章は2001年に“みんなのいた”〈現・交流節〉に書いたものです)

♪大森隆志≒新庄剛志

プロ野球に詳しくない人でも、ニューヨーク・メッツの新庄選手のことは多少なりとも知ってると思います。
彼は億単位の高額な年俸を保証する阪神の残留交渉を蹴り、一千万単位の最低年俸でメジャー・リーグのニューヨーク・メッツと契約しました。
当時、彼のそれまでの実績を考えると、無謀な挑戦だとか、愚かな行為だという批判の声が挙がったものです。

しかし、彼は試合中のプレーからプライベートなことに至るまで、細部に亘って上から指示される日本野球のシステムに嫌気が差し、たとえ金銭的には苦しくても、個としてプレーできるメジャー・リーグを選んだのです。

僕は、大森さんがサザンを脱退したと聞いた時、頭の中で大森さんと新庄選手がダブりました。

大森さんも過去のソロ・プロジェクトの実績を考えると、サザンを脱退してソロ活動をするよりもサザンに残留した方がもしかしたら収入的にも名声的にも満たされるかもしれません。

しかし、そんなことよりも、一人のミュージシャンとして自由闊達に活動できるソロ・アーティストの道を大森さんは選びました。

人間は環境を変えることによって著しい変貌を遂げ、飛躍的に成長することがあります。
そのいい例がメジャー・リーグに行って大化けし、日本球界にいた頃以上とも言える大活躍をしている新庄選手です。

僕らサザン・ファンは、サザンオールスターズという今後暫くはその地位が安泰であろうと思われる良質音楽創造企業から自分の腕を試すべく思い切って独立した腕のいい音楽職人の大森さんが今後一ギタリストとして、そして、ソロ・アーティストとして、確固たる地位を築き、活躍してくれることを祈りつつ、これからも応援していきましょう!

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