Intermission桑田佳祐リリック考

No.89
Date: 2001/08/23(Thu) 13:10
Name: 北埜轍
Subject: Intermission桑田佳祐リリック考

こんにちわ。お昼の合間にワダチさん、登場です。
今回は我らが教祖(笑)桑田佳祐氏のリリックについて
ワダチ流の考察をさせて頂きたいと思います。
皆様、しばしお付き合い下さいませ m(_ _)m

最近の歌は桑田さんがやさしい夜遊びで歌詞紹介をしているので
桑田さんがどういう心境で曲を作っているのかつぶさにファンに
届くようになっておりますが・・・
昔の曲は聞き手の解釈に委ねられる事が多いようです。

先のお題に「タバコ・ロードにセクシーばぁちゃん」
という曲があったので、この歌詞中心に説明させて頂きます。

この曲は強烈な歌詞とは裏腹にブルース調のメロディーラインで
切なく仕上がっております。

She's gonna move, She's gonna move
別れた人を今さら忘らりょか
She's gonna die, She's gomma die
これじゃばあちゃんもつらい

この中の「She's gonna」というフレーズが歌を聴いている分には
「静かな」と聞こえリフレインされる
「静かなムーブ(動き)」「静かなダイ(死)」というフレーズが
生い先短いばぁさんの生き様を切なく表現しているのだと思いました。

しかし、曲と歌詞を切り離した時歌詞だけを見てみると
桑田さんの最大の技、日本語英語のテクニックが絶妙に活かされている事が
伺えた訳です。

She's gonna move, She's gonna move
このフレーズを見る分には、ばぁちゃんの動きがリズミカルに歌詞に
あらわれている事がわかります。
She's gonna die, She's gomma die
そして遠からず迎える死期が迫り来る様子が分かりますよね。

リズミカルなリリックそして、切なく儚い日本語表現
この作法こそ、桑田さんの最大の魅力であります。


そして時に桑田さんは
先の曲のような「英語のフレーズから日本語を引き出す」
また「日本語の韻から英語詞を立ち上げる」という手法を多用したりしますね。

(例)「英語のフレーズから日本語を引き出す」

愛の言霊/英語ラップ部分

THE MESSAGE FROM T.C.(T.C.=魂)
IT SOUNDS LIKE AN M.C.
THE MESSAGE FROM T.C.
COME-A COOL RAP TO ME(COME-A COOL RAP=鎌倉)

(例)「日本語の韻から英語詞を立ち上げる」

夕方HOLD ON ME

夢でいいじゃないか 今にも夕方 Hold On Me
(夕方=you got a)
ためらわないで 互いに相方 Hold On You
(相方=I got a)

他にも色々ありますので、探してみると桑田さんの小技の活かし具合が
よく分かると思います。

その集大成とも言えるのが「ジャパネゲェ」です
これは英語ヴァージョンと日本語ヴァージョンがあるので皆様聞いてみて下さい。

応用編「マイ・フェラ・レディ」
日本語を英語以上のものにかつエロく昇華させた名曲中の名曲です
併せて紹介してみました(笑)

Text:wirited by KITAYA WADACHI
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No.91 -> No.89
Date: 2001/08/24(Fri) 00:34
Name: マーシャ@桑田節
Subject: 一言

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