私はピアノ

♪私はピアノ

この曲を聴いて思い出すのは「ふたりして聞くわラリー・カールトン」というフレーズにまつわる出来事です。

失礼を承知で言わせてもらうと、たしかにラリー・カールトンは当時から有名なギタリストでしたが、ジャズやフュージョンにも耳を傾ける人でなければピンと来ない存在だったと思います。

ところが、それが逆に功を奏したというか、僕の友人で、幼い頃にギターを弾きはじめ、当時既にラリー・カールトンをコピーしていた天才ギター少年がこのフレーズをきっかけにサザンの音楽に興味を示しだしたんです。

人や物事との出会いは、何がきっかけになるかわからないものですね。

♪私はピアノ

この曲は高田みずえというアイドル(?)歌手がカバーしたこともあって、サザン・ファンじゃない人、特に30代以上の人達の多くに知られてると思います。

しかし、高田みずえヴァージョンがリリースされた当時は、この曲を作ったのが桑田さんで、サザンのアルバムでは原坊が歌ってるということを知らない人も多くいました。

ちなみに、お題になったフレーズは高田みずえヴァージョンではカットされてます。
無理もないでしょう、あのフレーズは浮いてますから・・・。

桑田さんの作る曲は洋楽の要素がとても多いんですが、この曲はそれとは正反対のもろ日本の歌謡曲です。 (以降、原坊がメインの曲は何故か和風路線が多くなる)
今でこそ、桑田さんの曲が多種多様のジャンルに亘ることは当たり前のように認知されてますが、当時は「桑田さんって、こんな歌謡曲も書けるんだ〜」と感心したものです。

そして、僕は原坊のヴォーカルにも感心しました。
原坊の声は今で言う癒し系で、聴く者の心をリラックスさせてくれるような声ですが、この曲では、あのホンワカしたイメージとは全く違った感じで、見事な表現力を披露してます。

正直なところ、当時の僕には、“女呼んでブギ”のあの気の抜けた「もう一丁〜!」のイメージがとても強かったんで、この曲を初めて聞くまでは、原坊のヴォーカリストしての力量には疑問を持ってました。
ごめんなさい。

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