TSUNAMI

TSUNAMI

♪TSUNAMI

言わずと知れた、サザン史上最も売れたシングルです。
それまでのサザンの代表曲といえば、老若男女を問わない世間一般では、やはり何と言っても、“エリー”でした。
桑田さんは、他にどんな曲を出しても“エリー”のイメージが付いて回ることに嫌気が指し、一時期ライヴでの演奏を封印してました。
桑田さんは“エリー”以降、多種多様のジャンルの楽曲を創作してきましたが、それは、世間が抱いてるイメージへの反発がそうさせてきた要因の一つなのかもしれません。

しかし、世紀末になり、桑田さんはファンのニーズに目を向けるようになり、それに応えるつもりで創ったのが"TSUNAMI"だと聞いてます。

"TSUNAMI"はテレビ番組とのタイ・アップもあって、バカ売れしました。
これによって、イメージの呪縛は“エリー”から"TSUNAMI"に移行したかもしれませんが、サザンが復活した暁には、"TSUNAMI"が“エリー”のように封印されることなく、ずっと演奏され続けることを僕は心から祈ってます。

♪TSUNAMI

僕は９９年の年越しライブ『晴れ着 DE ポン』で初めてこの曲を聴きました。
この曲に関する情報を全く入れず、まさに白紙の状態で聴いたんです。

ライヴでの新曲初披露は、ほとんどの場合、ミュージシャンが期待しているほど、観客からいい感触は得られないものです。
それは、曲の良し悪しもありますが、やはり、どんな会場であれ、ライヴではCDのような高音質は望めないので、ミュージシャンがその作品で伝えたいメッセージもサウンドもなかなか伝わりにくいですし、観客にも未知のものを初体験する戸惑いがあるからでしょう。

僕は、サザンを含め、これまで数々のライヴを観てきて、ライヴでの新曲初披露も何回か経験してきましたが、その時の感想は「いい曲だね」と軽く流せる程度がせいぜいでした。

でも、"TSUNAMI"は違ったんです。
聴き終わった後、一緒にライヴを観に行ったガールフレンドに僕はこう言いました。

「とんでもないことになるぞ！」

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