飛べないモスキート(MOSQUITO)

♪飛べないモスキート(MOSQUITO)

メロディー・ラインやアレンジを聴くと、「サザンの曲?」と思ってしまいそうですが、歌詞の内容はとても重く暗いものです。
桑田さんの曲に多く見られる、詞と曲調とのアンバランスという特徴は、先に出来たメロディーに詞を後付け、又は詞とメロディーが同時という、桑田さんならではの曲作りから来るものなんでしょう。
もしこの詞にメロディーを付けるよう、70年代フォーク・シンガー達に依頼したら、きっとほとんどの人がマイナー・キーで、聴く側の気分が陰鬱になるほどの暗い曲調にしてるでしょうね。

♪飛べないモスキート(MOSQUITO)

初めてこの曲をライヴで聴いた時、僕は軽く失望しました。

ファンの声援に応えてなのか、それとも、ファンの反応に満足してのことなのかはわかりませんが、桑田さんは笑みを浮かべながらこの曲を歌ったんです。
それはほんの数秒のことだったんですが、僕にはその時の桑田さんが悲しい場面なのにもかかわらず、ニヤついた顔で演技をしている大根役者に見えました。

そして、こう思ったんです。
「この人にはメッセージ色の強い曲は向いてないな・・・」と。

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