勝手にシンドバッド

♪勝手にシンドバッド

「勝手にシンドバッド」は03年にファンの皆さんの葉書・封書・メール・署名活動等でのリクエストによって再発が実現し、見事チャートの第1位を獲得しました。
25年という長きを経て再発されての第1位獲得は前人未到の快挙だそうです。

03年当時の僕は『「勝手にシンドバッド」の再発をリクエストしよう!』という企画の存在を早い段階から某サイトの管理人さんから聞いてたんですが、リクエスト活動は一切しませんでした。
なぜなら、桑田さんは過去のイメージに囚われることを嫌う人なので、サザンの新曲を制作中の時に過去の作品、しかも、デビュー曲が引き合いに出されるということに強い不快感を示すんじゃないかって思ったからです。

でも、最終的に桑田さんがGOサインを出したからこそ、再発は実現したんでしょうし、再発後の桑田さんの発言からしても、僕の心配は取り越し苦労だったということがわかりました。

とはいえ、サザンが現役であり続ける限り、僕は常に新曲に目を向け、期待し続けるつもりです。

♪勝手にシンドバッド

僕が高校時代にやっていたバンドは洋楽のコピー・バンドで、特にローリング・ストーンズとレッド・ツェッペリンの曲はかなり多くやりました。

でも、ヴォーカリストとドラマーの僕がサザン・ファンだったことから、スタジオでの練習で“勝手にシンドバッド”をやってみたことがあるんです。

若気の至りということで勘弁してもらいたいのですが、当時僕らはほぼ月一でライヴをやっていたこともあって、高校生にしては上等のテクニシャン(演奏のですよ)だと自負していました。
ですから、サザンのメンバーにはとても失礼なのですが、僕らがいつもコピーしていたレッド・ツェッペリンの曲なんかに比べると、サザンは特別難しくもなく、コピーなんてチョロイもんだとタカをくくっていたんです。

ところが、実際に演奏して、それを録音したテープを聴いてみると、僕らは各自完璧にコピーしているはずなのに、みんなが「何か違うな〜」と感じました。
実は、簡単にコピーできたと思っていたのはあくまでも五線紙上の音符だけのことで、サザンが奏でるアンサンブルを再現するのはとても難しかったのです。

その要因はドラム、ベース、ギター、紅一点のキーボード、パーカッションという、ロック・バンドとしては珍しいバンド編成にあって、その中でも、とりわけ原坊のハモリと毛ガニさんのリズムが他のバンドにはないサザンというバンドの特色を際立たせているということを実感しました。

サザンのメンバーは「毛ガニは準メンバー」とからかい、僕らもそれを笑って聞いていますが、彼らも、そして、僕らも本当のことはわかっていますよね。
毛ガニさんはサザンの“純メンバー”だってこと!

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